📶Wi-Fiが遅いと感じたら?通信速度を改善するための見直しポイントと最適化のコツ

テレワークの普及や動画配信サービスの浸透により、日常生活におけるWi-Fi環境の重要性はますます高まっています。しかし、「なんだか最近Wi-Fiが遅い気がする」「リモート会議中に接続が切れる」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因は1つではなく、さまざまな要因が絡み合っている可能性があります。今回は、一般家庭においてWi-Fiをより快適に使うための見直しポイントと改善策をわかりやすく解説します。

✅1. そもそもWi-Fiってどうやって繋がっているの?

まず基本的な仕組みを簡単におさらいしましょう。

Wi-Fiとは、ルーター(無線LAN親機)を通じて、インターネット回線の信号を無線で各端末(スマホ、PC、テレビなど)に届ける技術です。

つまり、回線→モデム→ルーター→端末という流れで通信が行われています。

このどこかに不具合があったり、性能が不足していたりすると、通信が遅くなったり、途切れたりします。


✅2. Wi-Fiが遅くなる主な原因

Wi-Fiの速度が低下する理由は多岐にわたります。主な原因は以下の通りです。

● ①ルーターの設置場所が悪い

ルーターの位置が壁の裏や家具の後ろなど、電波を遮るものの近くだと、Wi-Fiの電波は届きにくくなります。特に木造や鉄筋の壁、電子レンジなどの家電は干渉の原因になります。

● ②ルーターの性能が古い

5年以上前のルーターを使っている場合、通信規格が古く、現在のネット利用に対応できていない可能性があります。

● ③接続機器が多すぎる

一つのルーターにスマホ、パソコン、スマート家電など多数の機器が接続されていると、通信が混雑し、速度が落ちる原因になります。

● ④近所のWi-Fiと干渉している

集合住宅では、近隣住戸のWi-Fiと周波数帯が重なることにより、電波干渉が起きることがあります。

● ⑤インターネット回線自体が遅い

Wi-Fiではなく、もともとのインターネット回線(光回線・モバイル回線など)の速度や安定性に問題があるケースも。


✅3. Wi-Fiを最適化するための実践的な改善策

それでは、快適なWi-Fi環境を作るための具体的な見直しポイントを紹介します。


🔄 ①ルーターの置き場所を見直す

  • 家の中心部で、高めの位置に設置するのがベストです。
  • 壁や家具の陰、床に直接置くのはNG。
  • 電子レンジ、Bluetooth機器、コードレス電話などの電波干渉を起こす家電から遠ざけるのが理想。

🚀 ②最新のルーターに買い替える

通信規格「Wi-Fi 6(802.11ax)」に対応したルーターは、従来より高速・多数同時接続・安定性が向上しています。

また、IPv6対応のルーターを選べば、夜間など通信が混みやすい時間帯でも速度低下を防ぎやすくなります。


📱 ③使っていない端末の接続を切る

スマート家電や古いスマホ、使用していない端末もWi-Fiに接続されているだけで帯域を消費します。
本当に必要な機器以外の接続はオフにすることで、通信速度が改善することもあります。


📶 ④中継機・メッシュWi-Fiの活用

家の構造上、Wi-Fiが届きにくい部屋がある場合はWi-Fi中継機を導入するのがおすすめです。

また、2階建て以上や広い間取りの住宅にはメッシュWi-Fiという複数台ルーターを連携させる仕組みが効果的です。


🌐 ⑤回線の見直しも検討

ルーターの問題ではなく、そもそものインターネット回線のプランが低速だったり、プロバイダーの混雑が原因だったりすることもあります。

その場合は、通信速度の速い回線(例:NURO光、auひかり、ソフトバンク光)に変更することを検討してみましょう。


🔧 ⑥ファームウェアの更新や再起動

意外と見落とされがちなのが、ルーターのファームウェア(ソフトウェア)更新です。

最新状態に保つことで、不具合の修正や速度改善が期待できます。

また、月に1回程度ルーターを再起動することで、メモリのリフレッシュにもなります。


✅4. 周波数帯(2.4GHz/5GHz)を使い分ける

現在のルーターは2.4GHzと5GHzの2つの帯域を持つ「デュアルバンド」対応が主流です。

  • 2.4GHz: 電波が遠くまで届くが、他機器と干渉しやすい
  • 5GHz: 干渉が少なく速度が速いが、壁に弱い

使用状況に応じてうまく切り替える・使い分けることで安定性が向上します。


✅5. スマホやPCの設定も見直そう

端末側の設定や不具合も通信トラブルの原因になります。

  • 古いスマホやパソコンはWi-Fi 6に対応していない可能性がある
  • バックグラウンドで動いているアプリが通信を大量に消費していることも
  • OSやドライバーを最新版にアップデートすることで改善される場合もあり

✅6. 通信速度の測定を定期的に

「本当にWi-Fiが遅いのか?」「どの部屋が特に遅いのか?」を把握するにはスピードテストが便利です。

おすすめサイトやアプリ:

  • Speedtest by Ookla
  • Fast.com(Netflix提供)
  • Googleで「インターネット速度テスト」と検索

これらを使って、改善前と後の速度を比較してみましょう。


📝まとめ:ちょっとした工夫でWi-Fiは見違えるほど快適に

Wi-Fiの不調は、ルーターや回線の問題だけではなく、設置場所、周波数帯の使い方、機器の整理、ファームウェアの更新など、日常的な見直しで大きく改善することができます。

最後にもう一度、改善ポイントをまとめます:

  1. ルーターの置き場所を見直す
  2. 最新のルーターに買い替える(Wi-Fi6・IPv6対応)
  3. 不要な接続機器をオフに
  4. 中継機・メッシュWi-Fiの導入を検討
  5. 回線そのものの変更も視野に
  6. ファームウェア更新・定期再起動
  7. 2.4GHz/5GHzの使い分け
  8. 通信速度の測定と記録

日々のちょっとした工夫で、Wi-Fi環境は格段に向上します。快適なネットライフのために、ぜひ一度、自宅のWi-Fi環境を見直してみてくださいね。